富山大学高岡キャンパスを拠点に活動している演劇集団 激団甘辛とんぼの公式BLOGです!
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どうも、合唱ちゃんです。
寝れない。
どうしても寝れない、困った。
ところでみなさんは一体どういう目線でこの公演をご覧になったでしょうか。主人公であるサヤカの目線から見ていた、とおっしゃるならそれは間違いです。みなさんの目線は何も知らなかったリュウトの目線と同じです。知らず知らずのうちにみなさんはリュウトの目線で一連の流れを見ており、そして騙されたのです。
寝れない。
どうしても寝れない、困った。
ところでみなさんは一体どういう目線でこの公演をご覧になったでしょうか。主人公であるサヤカの目線から見ていた、とおっしゃるならそれは間違いです。みなさんの目線は何も知らなかったリュウトの目線と同じです。知らず知らずのうちにみなさんはリュウトの目線で一連の流れを見ており、そして騙されたのです。
さてそんな話はさておき、今回はリュウトの説明をしたいと思います。
以下ネタバレ注意
以下ネタバレ注意
リュウトは紛れもなく吸血鬼でした。では吸血鬼とはどういう存在か。作中で言及されている要素は以下の通りです。
・人を騙し信用させて、生き血を吸う。
・人間的な心や感情を持っていない。
・自分に惚れさせた人間の血は美味。
リュウトも例に漏れずこのような男でした。
ですが人間的な感情を持っていない吸血鬼に人を信用させるなどできません。そこでリュウトが作り出したのが、前半部分の女の子の味方を気取ったリュウトです。この偽物の人格を演じることでサヤカを騙そうとしたわけです。偽物のリュウトが言っていることは全て嘘八百です。おべんちゃらを言って自分を信用させようとしているだけ。この時点ではサヤカのことなど蚊ほどにも思っていません。手早く自分に惚れさせて生き血を頂こう、という感じです。吸血鬼はこのように本質は無機質なのです。
紆余曲折あってサヤカを惚れさせることに成功(無論そう思っていただけですが)、あとは血を頂くだけ…というところまできてリュウトは吸血鬼であることがバレてしまいます。こうなるともう血を頂くどころではありません。サヤカのことは諦め、この場を切り抜けなければなりません。マスターは銃を持っているが、自分には奥の手である防弾チョッキがあります。うまく心臓部に撃たせることができれば最大の脅威は潰すことができます。それをより確実にこなすためにリュウトはサヤカを盾にするのではなく、あえて庇います。自分を犠牲にするかわりにサヤカには手を出させないという大義名分を得るためです。これならマスターに心臓に撃たせたい理由があると悟られることもありません。
リュウトの作戦通り、合法的にリュウトは撃たれて死んだフリをすることに成功、後は隙を見て逃げようと画策していましたが、マスターは杭を持ち出してきました。まずいと思いつつもリュウトは動けません。今動いてしまえば銃のくだりの自分の行動が全部嘘だったと言っているようなものです。なのでサヤカの動向を伺います。果たしてサヤカはマスターを足止めしてくれるかどうか…。しかし、サヤカの行動はリュウトの想像を超えていました。吸血鬼であると分かっていながらサヤカは自分を信じ、自分のために涙を流している。偽物の自分ではなく吸血鬼として自分が信用されるなど初めての経験でした。そしてリュウトは気づきます。本当の自分を初めて信じてくれた人を裏切り、利用しようとしていたことに。ここでリュウトの中には、吸血鬼が抱くはずのない罪悪感が生まれます。気付けば言い争いが発展し、マスターはサヤカに手をかけようとしています。リュウトは今の自分の気持ち、すなわち生まれて初めて抱いた人間的な感情に戸惑いながらもサヤカを助けます。そしてマスターとの戦闘の最中、気付くのです。自分を信じてくれたサヤカに、吸血鬼でありながら心を奪われてしまったことに。
ですが人間的な感情を持っていない吸血鬼に人を信用させるなどできません。そこでリュウトが作り出したのが、前半部分の女の子の味方を気取ったリュウトです。この偽物の人格を演じることでサヤカを騙そうとしたわけです。偽物のリュウトが言っていることは全て嘘八百です。おべんちゃらを言って自分を信用させようとしているだけ。この時点ではサヤカのことなど蚊ほどにも思っていません。手早く自分に惚れさせて生き血を頂こう、という感じです。吸血鬼はこのように本質は無機質なのです。
紆余曲折あってサヤカを惚れさせることに成功(無論そう思っていただけですが)、あとは血を頂くだけ…というところまできてリュウトは吸血鬼であることがバレてしまいます。こうなるともう血を頂くどころではありません。サヤカのことは諦め、この場を切り抜けなければなりません。マスターは銃を持っているが、自分には奥の手である防弾チョッキがあります。うまく心臓部に撃たせることができれば最大の脅威は潰すことができます。それをより確実にこなすためにリュウトはサヤカを盾にするのではなく、あえて庇います。自分を犠牲にするかわりにサヤカには手を出させないという大義名分を得るためです。これならマスターに心臓に撃たせたい理由があると悟られることもありません。
リュウトの作戦通り、合法的にリュウトは撃たれて死んだフリをすることに成功、後は隙を見て逃げようと画策していましたが、マスターは杭を持ち出してきました。まずいと思いつつもリュウトは動けません。今動いてしまえば銃のくだりの自分の行動が全部嘘だったと言っているようなものです。なのでサヤカの動向を伺います。果たしてサヤカはマスターを足止めしてくれるかどうか…。しかし、サヤカの行動はリュウトの想像を超えていました。吸血鬼であると分かっていながらサヤカは自分を信じ、自分のために涙を流している。偽物の自分ではなく吸血鬼として自分が信用されるなど初めての経験でした。そしてリュウトは気づきます。本当の自分を初めて信じてくれた人を裏切り、利用しようとしていたことに。ここでリュウトの中には、吸血鬼が抱くはずのない罪悪感が生まれます。気付けば言い争いが発展し、マスターはサヤカに手をかけようとしています。リュウトは今の自分の気持ち、すなわち生まれて初めて抱いた人間的な感情に戸惑いながらもサヤカを助けます。そしてマスターとの戦闘の最中、気付くのです。自分を信じてくれたサヤカに、吸血鬼でありながら心を奪われてしまったことに。
リュウトはネタばらしされるまで気付きませんでした。全てが仕組まれていたことに。自分の感情の変化は全てサヤカによって誘導されていた。そして心は人間になったのに、サヤカからお前は化け物だと一蹴されます。この裏切りの一撃は彼を崩壊させるには十分すぎる威力だったことでしょう。
リュウトはサヤカにとっては計算通りに動いてくれるピエロでしかなかったのです。
今作の一番の被害者は間違いなくリュウトです。合掌。
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